面白くて眠れなくなる化学 (PHP文庫)

面白くて眠れなくなる化学 (PHP文庫)の詳細

理科系の高校生にとって化学は重要な科目であるにもかかわらず、ビジネスマンなどへの調査では、化学は学習しても役に立たない科目の上位にあげられるのだそうです。しかし、現在、私たちの周りでは無数の化学物質が使われていて、今ほど、化学物質について正しい知識を持ち、理解することが求められている時代もないと言えます。著者の左巻健男氏は、長年、中学、高校の理科の教員を務められ、その体験と反省をもとに、本書では、化学の面白さ、化学と生活の関わり合いについて、様々な知識を与えてくれます。結構、面白い内容で、時間を断つのも忘れて、一気に読了しました。ダイヤモンドは、炭素でできていて、当然、燃焼するのですが、実際は、これが中々燃えないのだそうです。そして、松茸をダイヤモンド火焼きで食べるという企画、松茸も高いが、ダイヤモンドはベンツ数台分かかったそうです。その他、水の飲み過ぎで水中毒になる話、マダコにも毒がある話、仁丹の銀色には銀が使われている話・・・知りませんでした・・・、真赤なカレー焼きそば、カルメ焼きのつくり方・・・子どもの頃、これ結構高かったんです・・・、洗濯糊を使って手作りスライムをつくる、この辺りは、中学生の夏休みの課題としても使えそうです。